就労移行支援事業所って通う価値あるの?実際に利用して就職に結びついた体験を紹介します

就労移行支援事業所とは働くことを希望している障害者に対して、2年間の訓練期間を設けて障害者の就職をサポートする施設のことです。就労移行支援事業所に通所する事で本当に就職に結びつくのでしょうか?気になりますよね。今日のエントリーでは就労移行支援事業所の紹介と、実際に就労移行支援事業所で訓練をして就職する事ができた私の体験談を紹介します。

就労移行支援事業所って何をしているの?

就労移行支援事業所が提供している就職に向けたプログラムは事業所によって若干異なっています。ですがプログラムの内容は大きく3つに分けることができます。

・ビジネスマナー
・軽作業
・PCなどの専門スキル

の3つです。

ビジネスマナーの訓練では、履歴書の書き方、就職の面接練習、職場での立ち振る舞いの仕方などを学びます。事業所によっては実際の職場への実習なども行っています。

軽作業訓練ではPCを使った簡単なデータ入力やボールペンのようなちょっとした小物の組み立てなどを行います。それぞれの作業について正確さや速度などを計測して、利用者の能力を測ったり、得意な事や苦手な事を整理します。

また最近の事業所ではパソコンでWordやExcelといったオフィスソフトの訓練や、ホームページ制作やスマホアプリの開発などの専門的な訓練をやっているところもあります。ホームページの制作ですと、実際のお仕事として受注し、実際の制作を訓練を兼ねて学ぶ事ができる事業所もあります。

就労移行支援事業所は原則2年間のみの利用

就労移行支援事業所は原則として2年間しか利用できません。1週間に2日利用する人と4日利用する人では、2年間の利用期間で利用日数が2倍変わってきます。利用日数の少ない人だと十分に訓練ができません。2年間という制限の中で十分に訓練がしたかったら、1週間のうちに4、5日は通所日にあてた方がいいと思います。

これだ!と思う就労移行支援事業所を見つけたら、そこの事業所に「利用を希望しています」と先方に連絡を取るといいでしょう。ですが、おそらくいきなり利用を開始するという風にはならないと思います。初回は事業所でどのような訓練をやっているのか詳しく聞いてみるといいですね。その際に、「体験ができるかどうか」と「利用者の就職先や就職率」についても絶対に聞いておいた方が良いです。

就労移行支援のサービスは本当に就職に結びつくのか?

さて、ここまででざっと就労移行支援の説明をしてきましたが、ここからは私個人の体験を紹介します。

私は地元にある就労移行支援事業所を1年と9ヶ月利用して地元にある小さな会社に就職する事ができました。就職先の会社ではネットショップの運営のお仕事に就く事できました。

就職するまで就労移行事業所では私はホームページ制作の訓練を主に行ってきました。実際にそこで仕事をしてみて、訓練でやってきたホームページ制作の知識はそれなりに活かせたと思います。またビジネスマナーの訓練で練習した電話応対のやり方などは、現在働いている時にも十分役になっています。

私の周りの就労移行の利用者さんを見ていると、真面目に訓練を続けてきた人は、ちゃんと就職できているケースが多いです。訓練のプログラムは利用者個人によって違ってきますが、支援者と相談して決めた訓練をちゃんとこなす事ができれば、ちゃんと就職までの道筋っていうのはできているのだと思います。

私は実際に就職するまで、「仕事をするためには専門的な知識や技術が重要なんだ」って思っていました。

でも、就労移行支援事業所で訓練をして感じたことは、

「社会人として仕事をするのに必要なことは、専門的な知識や技術以上に、一般的で普遍的な行動やマナーなんだ」

と思うようになりました。言い換えると社会人スキルと言うべきものでしょうか。

ところで、健常者に求められる社会人スキルと、障害者に求められる社会人スキルってなんだか違う気がします。精神障害者って障害者になる前まではバリバリの社会人だった人が多いです。そういう人は、自分が障害者になってしまっても、「いつか昔みたいに元気になれる」って心のどこかで考えてしまうのだと思います。ただ現実はそうはならず、「自分は障害者」なんだと、はっきり自覚できるまで、いつまでも辛い時期が続いてしまうのではないでしょうか。ここで障害者に求められる社会人スキルが必要になるのだと思います。

私は就労移行支援事業所で訓練をしたことで、障害者に求められる社会人スキルが身についたような気がします。このスキルは障害者であることを開き直ったり、健常者に戻ることを諦めたりするのとは少し違う、自分の周りの大多数を占める健常者の中にいて、障害者である自分がうまく立ち振る舞えるスキルのように思います。

どうもぼんやりした説明で申し訳ないのですが、この障害者に求められる社会人スキルを身につけることが、就職に結びつくことのできる行動のような気がします。

最後になりますが、就職を希望する精神障害者がやっておいた方がいいことを紹介します。

障害者が働くためにやっておいた方がいいこと

とりあえず障害者手帳は早めに取得した方が良いでしょう。就労移行支援事業所は手帳がなくても利用できますが、将来オープン就労をしようと思ったら必要になってきます。手帳の具体的な取得方法についてはここでは書きませんが、大きく分けて「障害年金証書」を使う方法と「医者からの診断書」を使う方法の2種類があります。

それと障害者が利用できる福祉サービスを調べましょう。精神障害者が利用できる福祉サービスは就労移行支援事業所だけではありません。以前紹介した、デイケアもそうですし、住む所に困ったらグループホームという選択肢もあります。若干敷居は高くなりますが、障害年金の受給も検討するといいでしょう。行きつけの病院があると思うので、そこで主治医と相談すると良いです。

あとは、家族とはできるだけ仲良くしましょう。家庭は社会の最小単位です。私も引きこもっていた時期はあまり家族や親戚からはよく思われていませんでしたが、デイケアに通い始めたり、就労移行支援事業所で訓練を始めたあたりから、だんだんと家族から障害について理解してもらえた気がします。

長くなりましたが私が就労移行支援事業所を利用した体験は以上です。何か参考になる話はありましたでしょうか。偉そうに色々と書きましたが、私自身まだまだ未熟者です。でもやっぱりちゃんと働いて自分でお金を稼いで欲しいものを自由に買うっていうのは、素晴らしいことだと思います。就職をお考えの方にこの記事がお役に立てれば幸いです。

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障害との付き合い方 | Posted on 2017/07/26 22:01

コメント

  • ひまわり より:

    急なコメント失礼します、私はこの前からB型作業所で働くために相談員?の方と色々やりとりしているのですが

    その方がB型の前に就労支援移行を利用しないといけないと言っていてそんな事を一つも聞いてなかった私はびっくりしたのですが就労支援移行って必ず利用しないといけないんですか?

    心療内科の人は別に利用しなくてもいいと言っていてどっちが本当なのかわからず混乱してます、、、

    • jugedred より:

      コメントありがとうございます。

      法律的には、B型の前に就労移行を利用しないといけない、ということはないはずです。

      なんですが!

      ここでリンク先を見て欲しいのです。
      http://www.fukushi-navi.jp/keizoku_B.php
      の対象者のところ。

      ””
      就労移行支援事業所等を利用したが、一般企業等の雇用に結びつかない者や、一定年齢に達している者などであって、就労の機会等を通じ、生産活動にかかる知識及び能力の向上や維持が期待される者。
      ””

      と書かれているように、

      「就労移行支援で訓練したけど、やっぱり就職は難しいよね!」

      という人が利用するためにあるのがB型事業所なんです。

      障害者であっても、まずは一般就労を目指そうね!っていうのが最近の流れなんです。
      そういうわけで、B型とかA型とか利用する前に、まずは就労移行に入所して一般就労を目指す、というのが一般的です。

      たぶん、ひまわりさんの支援者の方は、ひまわりさんなら一般就労も目指せると判断したから、就労移行の利用を進めているんじゃないかなと思います。

      ちなみに就労移行支援事業所はあくまでも訓練するための場所なので、通所していても賃金(工賃)はでないと思います。
      だから、少しでもお金が欲しいっていう人は、就労移行に行きたがらないんですよね・・・
      まぁそれでB型事業所に無理して入所しても、工賃は時給100円とか200円なんで、とても生活できるレベルではないです。

      そんなわけで、とりあえずは就労移行支援事業所を利用した方がいいんじゃないかな、って私は思います。
      障害者の法定雇用率も上がるし、今は景気も上向いているので、案外一般就労できるかもしれませんよ。

      また何か聞きたいことがあったら、お気軽にコメントしてくださいね。

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