こんにちは、ドレッドです。
2018年4月から開始したフリーランスをやめて、民間企業への就職を考えています。
フリーランスをやめる理由はいろいろあるのですが、一番大きな理由として「このまま続けてもスキルアップに限界がある」ということです。
Webライター・SEOコンサルタントとして一定の成果を上げることができ、これからもっと別のスキルを身につけたいと思うようになりました。
今考えているのは、経理と総務のスキルです。そのために現在、日商簿記2級と社会保険労務士の資格を勉強しています。
また、スムーズに会社員に戻るために、生活習慣も建て直す必要があり、そのための準備として、求職者支援訓練を活用することにしました。
私が受講を考えているのは、簿記と会計の勉強ができるコースです。また選考がはじまっておらず、実際に受講できるかどうかは未定ですが、すでに申し込みは済ませてあります。
ここで求職者支援訓練を利用するまでの経緯と流れを詳しく説明します。
目次
求職者支援訓練を受ける経緯

先ほども紹介したように、私は未経験で経理と総務のお仕事に就くことを考えています。といっても、私はすでにアラフォー。未経験で転職するには厳しい年齢です。
そこで考えたのが、職業訓練を受けて実務スキルを身に付けること。しっかりと訓練すれば、就職にも有利になるし、就職後も会社に迷惑をかけずに済むと思ったからです。
私が希望したのが「簿記・会計ソフト事務科」という求職者支援訓練です。2022年10月から2023年1月までが訓練期間。ここで訓練することで、日商簿記3級・全経コンピュータ会計能力検定3級・日商電子会計実務3級・MOSなどの資格が目指せます。
実は私は、日商簿記3級の資格は取得済みだったりします。これはフリーランス1年目のときに税理士さんから勧められたからです。確定申告をするために簿記の知識が必要なんですよね。ただ今は簿記3級の試験範囲は大きく異なりますし、何よりも現在はCBTでの受験となっています。訓練を通じて、簿記3級レベルからしっかりやり直すことも目標の一つです。
公共職業訓練と求職者支援訓練の違い
ハローワークが実施している職業訓練には、公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類があります。公共職業訓練は雇用保険の受給者が対象者であり、求職者支援訓練は雇用保険を受給できない人を対象としています。表にするとこんな感じです。
公共職業訓練 | 求職者支援訓練 | |
対象 | 雇用保険受給資格者 | 雇用保険を受給できない者 |
手当 | ・基本手当(失業保険) ・受講手当(最大で2万円) ・通所手当(定期代) |
月10万円の給付金 |
授業料 | 無料 教科書代や資格受験料は実費負担 |
無料 教科書代や資格受験料は実費負担 |
受講期間 | 3ヶ月〜2年程度 | 2ヶ月〜2年程度 |
また求職者支援訓練は、一定の要件を満たすと毎月10万円の給付金を受けられます。ただしこの給付金を支給されるためには、収入や貯金などで厳しい条件があります。私は貯金がかなりあるので、月10万円の給付金は対象外でした。
なお、令和4年7月から雇用保険の受給者であっても求職者支援訓練を受講できるようになりました。なので訓練の幅がぐーんと広がった感じですね。
雇用保険の受給期間は会社の離職日から1年間
実は私は2021年2月から2022年3月まで、フルリモートのWeb制作会社で働いていました。3月末日まで勤務して、4月1日からフリーランス一本に戻ることにしていたため、この会社での雇用保険は申請しませんでした。
私もいまさら雇用保険をもらうことは考えていなかったのです。
ところがハローワークで求職者支援訓練のことを相談しているときに、「あなたは雇用保険の受給期間があるので、雇用保険を支給されながら訓練できますよ」とアドバイスをいただき、せっかくだからと雇用保険を受給することを慌てて決めた次第です。
ただ3月31日に離職してからずいぶん時間が経ってしまったので、満額でもらうことはできません。ただ訓練中に雇用保険をもらえるだけでもずいぶん助かります。
求職者支援訓練開始までの流れ

ここで求職者支援訓練の開始までの流れをざっと説明します。
- ハローワークの職業訓練窓口で訓練の相談をする
- 訓練の申請に必要な書類を整える
- 書類をハローワークと職業訓練校に提出する
- 職業訓練校の選考を受ける
- ジョブカード作成のためのキャリアコンサルティングを受ける
- 選考に合格したら訓練開始前日にハローワークで事務手続きを行う
- 訓練開始
1.ハローワークの職業訓練窓口で訓練の相談をする
求職者支援訓練はハローワークのサービスですので、ハローワークで申込します。ちなみに私は障害者ですので、障害者の専門窓口に行きました。
求職者支援訓練は通称「ハロートレーニング」と呼ばれており、ハローワークインターネットサービスのサイトで開講しているコースや開校準備中のコースの検索ができます。相談するときはインターネットでこのような訓練を見つけたので受講することを希望します、と伝えると良いでしょう。
2,訓練の申請に必要な書類を整える
訓練を申請するには以下のような書類が必要です。
- 受講申込・事前審査書(ハローワーク提出用)
- 受講申込書(職業訓練校提出用)
この2つの書類を準備します。
受講申込・事前審査書とは以下のような書類です。

受講申込書とは以下のような書類です。



それぞれの書類をしっかりと入力します。
特に受講申込書の内容は職業訓練の選考にかかわりますので丁寧に記述しましょう。
- 職業訓練の受講を希望した理由、訓練により習得したい知識・技能について記載してください
- これまでのハローワークやそれ以外のところでの求職活動の状況について具体的に記載してください
- 職業訓練修了後の就職希望(就職希望の職種、就職希望時期)について記載してください。
この3つの質問に回答する必要があります。
3.書類をハローワークと職業訓練校に提出する
書類が整ったらハローワークと職業訓練校にそれぞれ提出します。職業訓練校への提出は郵送になりますが、ハローワークで訓練の説明会を行っている場合は、その場で訓練校の社員に手渡しすることもできます。
4.職業訓練校の選考を受ける
次に職業訓練校で選考を受けます。訓練にもよりますが選考は結構厳しいみたいです。また訓練内容にもよりますが、選考は面接か筆記試験、あるいはその両方が課せられます。
私が受講希望する訓練では面接のみでした。
5.ジョブカード作成のためのキャリアコンサルティングを受ける
選考が終わったら、ジョブカードを作成します。このジョブカードを作成するためにハローワークでキャリアコンサルティングを受講します。キャリアコンサルティングはインターネットで日程を決めて予約可能です。
6.選考に合格したら訓練開始前日にハローワークで事務手続きを行う
選考に合格しジョブカードも作成できたら、訓練開始前日にハローワークで事務手続きを行います。この日に、就職支援計画書と受講指示書が交付されます。
雇用保険をもらいながら求職者支援訓練を受けよう
先ほども説明したように、求職者支援訓練は雇用保険をもらえない人のための制度でした。しかし令和4年7月から、雇用保険の対象者も求職者支援訓練を受講できるようになっています。受講手当や通所手当も支給されます。月10万円の給付金は無理でも雇用保険なら支給さされるという方は、ぜひ求職者支援訓練の受講を検討するのもよいでしょう。