2016年2学期に受講した「自然科学はじめの一歩 ’15」の講義雑感です。
講義概要
本科目は、高等学校の「理科」および「数学」の教科と、本学の「自然と環境コース」が提供する共通科目とをつなぐ導入的な役割を期待するものである。自然科学に対する専門的知識を持たない人たちに、物質・エネルギー、生命・生態、宇宙・地球などの自然科学の諸課題における科学的な考え方と、数理・情報学の方法を解説したい。このことによって自然科学の諸分野への興味関心を高め、より具体的な学習への動機付けとなることを期待する。まず、現代の自然観の概要を述べたのち、物質・エネルギー、生命・生態、宇宙・地球、数理・情報などの各領域における学問的なアプローチの仕方を紹介し、最後に、それらの諸科学と社会との関わりを展望したい。
授業の目標
自然科学への興味関心を呼び覚まし、自然現象に対する具体的なイメージを持てる力を養う。2. 自然現象や科学技術に関連する事象を主体的に理解し、能動的に働きかける力を養う。3. 科学諸分野を俯瞰することで、さらに進んで学習したいと思う分野を見定める力を養う。
履修上の留意点
特になし。
講義雑感
『自然科学はじめの一歩 ’15』
基盤科目であり、数学・物理・化学・生物学を一気に学べます。
放送大学の中でも基盤科目として用意されている講義です。天文学、地球科学、生物学、化学、物理学、数学、自然科学史にわたる広い科目群をギュッっとコンパクトにまとめた盛りだくさんの内容。というか、「ちょっと詰め込みすぎだろ・・・」と、勉強していて感じてしまった・・・
印刷教材の目次は以下の通りです。
■1章:自然科学の世界
■2章:宇宙・地球(1) 天文学と宇宙観
■3章:宇宙・地球(2)地球システム
■4章:宇宙・地球(3)地球史の科学
■5章:生物科学(1)生物と環境の科学
■6章:生物科学(2)遺伝子のはたらき
■7章:化学(1)原子が織りなす科学の世界
■8章:化学(2)物質の性質を探る
■9章:物理学(1)物理の見方・考え方
■10章:物理学(2)物理的自然観のひろがり:熱・環境・情報
■11章:物理学(3)光と量子:現代物理学への誘い
■12章:数学(1)数学的思考法
■13章:数学(2)数学の言葉と論理
■14章:自然科学の小史
■15章:自然科学の展望:さらなる一歩へ向けて
今期に受講した中では一番楽しく学習することのできた科目でした。しかしながら、私は昔から理系の人だったので、楽しく感じることができたが、基盤科目ということで文系の人が受講すると、特に後半の物理学や数学の箇所では苦労するような気がする。難しい数式は出てきませんが、光の二重性とかド・モルガンの法則とか、いかにも理系といった概念が登場するからです。
ちなみに私は高校生の時生物の科目は受講していなかったので、この自然科学はじめの一歩で初めて生物学を学びましたが、刺激的でした。この講義で学習できる生物の分野は、生態系や細胞や遺伝子などです。生態系やDNAなど、なんとなく言葉を知っているという程度であったが、この講義を学習することで、入り口に過ぎないかもしれないが、それらのような概念を学習することができてよかったと思う。
14章では自然科学の歴史について学ぶことができます。非常に興味深い内容でした。現在の科学技術がどのような歴史を経て成り立っているのか知ることができ、私も微力ながら科学の進歩に貢献したいと思ってしまいました。
試験概要 | |
試験結果 | @ |
持ち込み | 持ち込み不可 |
難易度 | B |
自然科学はじめの一歩 ’15の理解を助ける参考書
この講義の学習で印刷教材の他に私用した参考書を紹介します。