2020年2学期に受講した「初歩からの宇宙の科学 ’17」の講義雑感です。
講義概要
本講義は、理系・文系を問わず、現代の天文学が得た宇宙の知見を理解してもらう入門講座として開設された。人間と宇宙との古くからの関わりに始まり、太陽系の新しいイメージ、多様な恒星、銀河とその集団そして宇宙の膨張にいたる現代の宇宙の構造を学び、また、そのような構造をとるに至った宇宙の進化について学ぶ。それと並行して、どのような理論と観測からこのような知見に至ったかも学ぶ。本講義では、導入科目としての性格を考慮し、全体的な把握を目ざして、分かりやすく講義する。
授業の目標
宇宙について現代の市民が教養として持つべき知識を、文系の学生にも十分分かりやすい形で講義し、把握してもらうことが目標である。細かいことや教養のレベルを超える知識を必要とすることは専門科目に譲り、宇宙の全体像や本質を伝えたい。そして、専門科目を履修する際にも、それが宇宙像のどこを学んでいるかを俯瞰できるようになってもらいたい。
履修上の留意点
この講義では、専門的知識は前提としない。また、論理の流れは丁寧に説明してあるので、受講生は自分のペースで学べば、十分理解できるであろう。本講義をもとに個別のテーマをより深く理解したい場合は、日本評論社で刊行中の『シリーズ・現代日本の天文学』が参考になるだろう。とくに第1巻の『人類の住む宇宙』は、宇宙の全体的概念をつかむのによい。また、放送大学の専門科目には、「太陽と太陽系の科学」「宇宙の誕生と進化」がある。本科目は導入科目「宇宙を読み解く」の閉講に伴い開設された科目であるが、説明の仕方が大きく変わり、扱われる内容にも変わった個所が多いので、再履修可となっている。
講義雑感
試験概要 | |
試験結果 | @ |
持ち込み | 在宅 |
難易度 | B+ |