2020年2学期に受講した「演習微分積分 ’19」の講義雑感です。
講義概要
微分積分学が自然科学・工学の学習において重要であることは言うまでも無い。導関数や原始関数を求める微分積分演算は、独学では必ずしも容易ではない。この科目では、実際に手を動かして問題を解く作業を体験する。具体的には、関数の極限、微分法の基本公式、曲線の概形、平均値の定理の応用、不定形の極限、積分法の基本公式、定積分、面積と体積、広義積分、数列と級数、整級数と微分方程式などの問題演習を行う。
授業の到達目標
この科目では、実際に問題を解く作業を体験して、微分積分学の理解を更に深めることを目指す。あたえられた課題を解決する方法をみいだし、実際に自分で定理や公式を適用し、問題解決できるようになることを目標とする。
成績評価の方法
成績評価は、各回の最後に課す「小テスト」(80%)、「期末レポート」(20%)の評価により行う。
※オンライン上の学習で評価します。放送授業と異なり、通信指導や単位認定試験は行いません。また、単位修得できなかった場合の再試験制度もありません。
履修上の留意点
「入門微分積分」を並行して履修しているか、「微分と積分(’10)」または「入門微分積分(’16)」を履修済みであることが望ましい。
※本科目の受講には、インターネットなどの受講環境が必要です。詳細は本学ウェブサイトをご参照ください。
講義雑感
演習微分積分は、自然と環境コースの科目「入門微分積分」に対応したオンライン科目です。授業内容は以下の通り。
第1回 演習微分積分概要説明、実数・数列
第2回 関数、単調関数・逆関数
第3回 導関数、微分法の基本公式
第4回 曲線の概形、平均値の定理
第5回 不定形の極限、不定積分
第6回 積分法の基本公式、定積分と面積
第7回 広義積分、体積・曲線の長さ
第8回 級数、整級数・関数の表現
私は入門微分積分の単位を取得してから受講しましたが、もしこれから科目登録するのであれば、ぜひ「入門微分積分」と「演習微分積分」は同時に受講するのをおすすめします。なぜなら学習範囲が丸被りだからです。
演習微分積分でも、動画による講義がありますが、半分くらいは入門微分積分で使われていた講義の一部を抜粋したものです。
全8回の講義に小テストが設けられていますが、講義内容をしっかりと理解していれば、おそらく問題ないと思います。ただ一部、難しい出題がありました。
最終レポートは、3つのお題から1つを選んで記述します。ここでLatexが使えれば非常に有用です。ただ私はLatexを使えなかったので、手書きでレポート用紙に記述して、それをスキャンしたものをPDFにして提出しました。
講師からのコメントで「Latexを使用した学生が多くて素晴らしかった」とありました。ただ手書きの場合でも、それが理由で減点とはならないとも明記されてました。ただ、Latexが使えると数式を美しく表現できるので、なおよいでしょう。
試験概要 | |
試験結果 | A |
持ち込み | あり |
難易度 | B |