ここ1,2年でWebライターの本って急激に増えてきましたよね。
革命的だったのが吉見夏実さんが書かれた「頑張ってるのに稼げない現役Webライターが毎月20万円以上稼げるようになるための強化書」でしょう。
私がWebライターとして生きていくこと決意したきっかけとなった1冊です。
そんな中、ランサーズ監修で新しいWebライター本が発表されました。
それがこの「この1冊で「基本」から「キャリアアップ」までわかる 成功するWebライターの仕事術」です。
「はじめに」の部分を引用します。
本書は、Webライターになりたい方、Webライター初心者、またWebライターとしてキャリアアップしたい方に向けてノウハウを集めた本です。
と書いてあるように、Webライター初心者向けの1冊ですね。
本全体では4つの構成となっております。
・第1章 私たちは、こうして書いている
・第2章 Webライターの基本
・第3章 Webライターのキャリアアップ
・第4章 知っておきたいお金の話
それぞれの中身について、ざっくりと紹介します。
第1章 私たちは、こうして書いている
この章では4人のWebライターにスポットを当てた、ロングインタビューを紹介しています。
まず最初は伊佐知美さん。トラベルライターでカメラマンのお仕事もされている方です。
2番目のライターさんは西山武志さん。フリーランスでWebだけでなく紙媒体のお仕事もされています。
3番目が福島槙子さん。文具プランナーという文房具の専門家のお仕事をされています。
最後のライターさんはヨシムラヒロムさん。美大生図鑑という本を出版した方です。
4人のインタビューを通じて思った事は、Webライターって一生懸命に文章を書くだけじゃないんだな、ということです。軸としてはWebライターなんだけど、そこにたどり着くまでの経緯には様々な経験があり、決してライティングだけをしてWebライターになったわけではないようです。
そして4人とも取材の大切さをアピールしていますね。
「二次情報はゆがんでいる」というメッセージもあり、一次情報を手に入れるための方法が取材であると西山さんは言っています。
取材ってやってみたい気持ちはあるのですが、なかなか難しそうですよね……
普通にクラウドソーシングでライターのお仕事してるだけだと、なかなかそういう機会にも恵まれないような気がします。
第2章 Webライターの基本
この章はWebライターとは何か?からWebライターとしてのお仕事をする上のポイントや注意点をまとめた章です。
章のタイトル通り基本的な事ばかりですが、かけだしの私にとってとても響く内容でした。
第1章でインタビューを答えてくれた方は、口コミでお仕事を取ってきた、という事もこの章でわかります。
自宅で1人でお仕事をしているイメージの強いWebライターですが、やはり人脈も重要のようですね。
第3章 Webライターのキャリアアップ
第3章ではWebライターとして働くうえでの心構えが書かれています。
「読者の立場で文章を書く」とか「しっかりした知識を手に入れてから書く」といった内容です。
そしてキャリアアップするための方法として取材の方法、撮影のしかた、そして著者になるためにはどうしたらいいのか、といった点にも触れています。
Webライターとして文章を書くだけでなく、さらにその先のステージへ行くためには何をしたらいいのか、余すところなく紹介されています。
第4章 知っておきたいお金の話
最後の章はお金の話です。
源泉徴収とは何か、確定申告はどうしたらいいのか、そして単価の交渉などお金にまつわるトピックが取り上げられています。
まとめ
ランサーズが監修しているということで、クラウドソーシングならではの話題が出てくるのかなと思っていたのですが、直接ランサーズがどうのこうのっていう話は一切ありません。
クラウドソーシングのお話を期待しているのであれば、この本はあまり参考にならないと思います。
第1章で取り上げられた4人のインタビューを読んでわかったことは、Webライターとして成功するという道のりは人それぞれなんだなぁという事です。
ライティングという仕事1つとっても、それに対する向き合い方は人それぞれであり、成功するための道のりも人によって全然違うんだなということがわかりました。