2023年1学期に受講した「Webのしくみと応用 ’15」の講義雑感です。
講義概要
日常生活や仕事を進める上で、Webは重要な役割を果たしている。Webに関する規格やWebシステムを実現するための技術を学び、普段意識せずに使っているWebの仕組みを理解する。そして、Webの応用事例を概観する。
授業の目標
Webシステムが動作する仕組みを理解することを目標とする。Webに関する規格、動的なWebサイトを実現する仕組み、データベース技術、Webのセキュリティ、Webシステムの具体例や応用などを学ぶ。
履修上の留意点
できるだけ前提知識を必要とせずに学習できるように留意しているが、ある程度のコンピュータやインターネットについての知識が必要である。特に、インターネット自体の解説は行っていない。「情報ネットワーク(’14)」を学習していると、本科目の理解に役立つ。
講義雑感
放送大学の教養学部情報コースの専門科目でもある「Webのしくみと応用」。Webクリエイターの私なら簡単と油断していたが、それなりに手ごわい科目であった。恐るべし情報コース。この科目の印刷教材の目次は以下の通り。
■1章:身近なWeb
■2章:Webの基礎
■3章:ハイパーメディアとHTML
■4章:HTMLとCSS
■5章:HTTP(1)
■6章:HTTP(2)
■7章:動的なWebサイト
■8章:クライアントサイドの技術
■9章:リレーショナルデータベース
■10章:SQLとデータベース管理システム
■11章:認証とセッション管理
■12章:Webのセキュリティ
■13章:Webの応用(1)
■14章:Webの応用(2)
■15章:Webの応用(3)
以上である。
私は本業はWebクリエイターだし、ITの資格である応用情報技術者や情報セキュリティスペシャリストの保有者なので、この科目の受講はかなり軽い気持ちで決めた。ところが実際に学習を進めて行くと、毎回の授業で私の知らないトピックもあり、それなりに勉強できた。
基本的にインターネットやWebの技術について勉強していくのだが、全15回の講義を通じて、Webの成り立ちの歴史から、ASPやセマンティックWebなど割りと新しい技術についても学ぶことができる。
Webとは関わりの深いデータベースの講義も9章と10章の2回で学ぶことができる。個人的にデータベースは苦手だったのだが、この講義でデータベースの主キー制約とか参照制約の正しい概念を知る事ができてとてもよかった。
あくまでも大学の学問としてWebを学ぶ科目なので、この講義を受講すればホームページを作ったり、サーバーの管理ができるようになるわけではないのだが、Web系の仕事をしている人にとっては、まさに一般教養的な知識を網羅して学べる科目のように思った。Webという新しい分野について、大学で学ぶ学問として提供できるのも放送大学の醍醐味だろう。
ただ、放送教材は正直かなり眠かった。印刷教材をそのまま読み上げているような時もあり、担当講師もたんたんとしゃべっているだけなので、たぶんITとかWebが苦手な人だったら、だいぶ苦労するだろうと思う。見ている人に楽しんで学んでもらおうという工夫はない。
単位認定試験はマークシート式で通信指導や過去問をしっかり解けるようになっていれば、難なく合格できるだろう。
試験概要 | |
試験結果 | @ |
持ち込み | 持ち込み不可 |
難易度 | B |
こんにちは!
淡々と話されるのって、どんなことでも眠くなりやすいですね。
応援ポチしました。