2019年1学期に受講した「現代会計 ’16」の講義雑感です。
講義概要
なんらかの経済活動を行う主体(個人や組織等)が行う経済活動を把握するために不可欠な知識と言える会計学について、広く一般に習得することが望まれる「教養としての会計学」を考察する。会計は、経済活動を一定のルールに従って記録し、集計し、整理して会計情報を提供する過程である。営利目的の企業や政府、非営利法人等といったさまざまな経済主体について、投資家や債権者、住民、寄付者等といったさまざまな会計情報利用者、特に外部の情報利用者の立場を踏まえながら、会計学を体系的に検討する。
授業の目標
「教養としての会計学」を習得することを目標とする。具体的には経済活動を記録し、集計、整理して会計情報が作成される仕組みを理解し、その会計情報が社会のなかでいかに利用されるのか、すなわち社会的インフラとしての会計について考える知的滋養を養うことが目標である。
履修上の留意点
教科書を読み、映像教材を見たうえで、各自が積極的に実際の会計情報に触れ、参考文献等を渉猟することが期待される。
講義雑感
中小企業診断士の勉強とシナジー効果を狙って受講した科目でしたが、なかなかのくせものでした。数字の計算が多い科目だと思っていたのですが、予想以上に知識のインプットが求められる科目であり、苦戦しました。計算問題は計算問題で、日商簿記1級レベルの内容も含まれているので、苦手な人は苦労したと思います。
印刷教材の目次は以下の通り。
■1章:身近な「会計」
■2章:会計の基礎的前提
■3章:企業会計の目的と諸領域
■4章:複式簿記と財務諸表の構成要素
■5章:企業会計に関わる法規制
■6章:企業会計の基準と国際的対応
■7章:損益計算と資産・負債の関係
■8章:収益・費用と資産・負債の計算基準
■9章:金融商品に関わる取引
■10章:棚卸資産に関わる取引
■11章:固定資産に関わる取引
■12章:引当金・純資産に関わる取引
■13章:政府会計制度
■14章:政府会計の新たな動向
■15章:非営利法人の会計
会計全般を広く浅く学ぶのが趣旨なので、印刷教材では各章の内容については、それほど深くつっこんだ印象はありませんでした。例えば5章の「企業会計に関わる法規制」なんて、真剣に取り扱えば1冊の本になるでしょう。まぁ放送大学はどれもそんな感じの科目ですが・・・
会計が好きな人は結構楽しめる科目だと思います。ちなみにこの科目は2019年で閉講します。2020年1学期からは「現代の会計(’20)」となりリニューアルです。
試験概要 | |
試験結果 | @ |
持ち込み | 持ち込み可 |
難易度 | B |