2020年2学期に受講した「障害を知り共生社会を生きる ’17」の講義雑感です。
講義概要
本講義は、障害者基本法第1条にあるように、「全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重しなながら共生する社会を実現する」ために、一般にはまだなじみのうすい「障害」および「障害者」について、理解を深めることを目的とする。
障害者といえば、車いすを使っている人を連想する人が多いが、障害の種類は多く、それぞれの障害の特徴は多様である。障害の概念や障害をめぐる思想を理解するだけでなく、権利の尊重、日常生活や社会生活の実態、国の障害者施策や法律など、障害者理解を促進させる内容を多角的に学習する。さらに、理解しにくいと考えられる障害を取り上げ、個別の障害の特徴を詳細に学習する。
この科目は、社会福祉領域の専門科目として位置づけることとするが、障害について思想や理念、障害者の生活支援の実際についても学習する。したがって、一般の市民だけでなく、障害をもつ当事者や家族、社会福祉の仕事に従事する者、さらに看護・医療職、教育・保育職などの専門職も受講対象として想定している。
授業の目標
本講義を通じて、障害者を特別視せず、ひとりの人間としてとらえ、芸術などの余暇活動も含め、障害者の生活についての知識を得ることを目標とする。また共生社会の実現に向けて、障害者権利条約に現れている近時の人権思想の動向や障害者虐待防止法・障害者差別解消推進法の基本的な考え方を学ぶことを目標とする。
履修上の留意点
生活と福祉コース開設科目の、福祉系の科目と合わせて履修することが望ましい。
※この科目は、生活と福祉コース開設科目ですが、心理と教育コースで共用科目となっています。
講義雑感
試験概要 | |
試験結果 | @ |
持ち込み | 在宅 |
難易度 | B |