2021年1学期に受講した「精神看護学 ’19」の講義雑感です。
講義概要
精神看護学は、精神科医療における看護のみならず、患者の精神的ケア、一般生活者の心の健康など、すべての人のメンタルヘルスを包含するものである。看護学領域において、人を生物学的存在として、また心理社会学的存在として捉える全人的観点は必須であり、いかなる臨床場面においても、そうした観点から提供される看護、すなわち「こころの看護」が求められている。個人の心理や身体のみに着眼するのではなく、対象を、心身両面から構成される「精神活動の主体」、他者とともに自立した、かつ相補的な「対人関係を構築していく主体」、ライフサイクルやスピリチュアルな面からは常に「成長し続ける主体」、「地域で生活する主体」として捉え、その主体の自立を促すよう支援することを目指している。さらに、看護職者には、患者ないし個人のアドボケートとしての役割が期待されることから、他者を擁護することの意味と責任を自覚し、擁護を適切に遂行する能力も不可欠である。以上を念頭に置き、本科目では、精神科医療の歴史、法制度、今日的課題、精神疾患の治療及び看護、精神科リハビリテーション及び地域における生活支援について学習する。
本科目は「看護師資格取得に資する科目」である。履修対象は看護師国家試験受験希望者とする。
授業の目標
こころの健康や精神疾患とその看護について理解できる、精神科医療における行動制限や人権擁護・法制度について理解できる、精神科リハビリテーションや地域における生活支援について理解できる、以上を目標とする。
履修上の留意点
「基礎看護学」「在宅看護論」「成人看護学」「老年看護学」「小児看護学」「母性看護学」など、また脳神経系に関する解剖生理学および薬理学の基礎を事前に学習しておくこと。
「今日のメンタルヘルス」において、精神保健の基礎的な知識を身につけておくことが望ましい。
※本科目は、看護師資格取得に資する科目ですが、コース科目(うち他コース開設)において修得すべき最低単位数として卒業要件に算入されます
講義雑感
試験概要 | |
試験結果 | @ |
持ち込み | 在宅 |
難易度 | B |