2021年2学期に受講した「社会福祉と法 ’20」の講義雑感です。
講義概要
本科目は、2016年開講科目「社会福祉と法」の改訂版であるが、科目の趣旨に変化はない。社会福祉の領域において市民としての人権がどのように尊重されるかという観点からだけでなく、社会福祉にかかわる事業者、行政機関、立法機関、国際機関の役割と責任という観点からも論ずる。そのために、人権理念と社会福祉の関係を再検討するとともに、現代的な権利と義務の問題に関する基本的な視点をおさえ、かつ実践的な課題にも応えようとする。今後の制度改革と、国家・自治体の政策責任、市民と事業者の関係についても検討する。この科目は、社会福祉の利用者や従事者ばかりでなく、看護職、法律職などの関連職種、一般市民にも役に立つものとなるだろう。
授業の目標
本科目は、社会福祉学と法律学をまたぐものであり、難しく感じられるかもしれない。しかし、この科目は放送大学において、福祉領域の専門科目をほぼ修得した学生や法律・政治学関連の専門科目をほぼ修得した学生が、複眼的な視点から、応用編として、福祉と法の接点に位置づく問題を、具体的な事件や事例を素材としながら学ぶものであり、社会経験豊富な本学学生にとっては、身近にある福祉関係の諸問題を解き明かすために必要な科目となるであろう。
履修上の留意点
社会福祉の権利構造に関する記述が多いので、福祉領域に関する科目をあらかじめ履修しておくことが望ましい。また、生活者として、市民としての権利と国家・自治体の責任に関係することも多いので、法律関係の科目も受講していることが望ましい。
※この科目は、生活と福祉コース開設科目ですが、社会と産業コースで共用科目となっています。
講義雑感
試験概要 | |
試験結果 | A |
持ち込み | 在宅 |
難易度 | A |