少し前に書店で並び始めてからずっと気になっていた一冊でした。本書の監修者である安河内哲也さんは言わずと知れた東進ハイスクールの英語教師です。
本書は漫画形式だからサクサク読めていけるかな、と思っていたのですが、これが想像以上に中身の濃い話になっていました。
本書のターゲットとしてはおそらく大学入試を控えた高校生がメインだと思われますが、趣味や仕事で英語を勉強している人にとってもとても有用な内容が書いてあると思いました。
英語の勉強を進めていく上で、一切の無駄を排し正しいやり方で英語を勉強することの重要性が説かれています。具体的にどうやって勉強するのかという方法については、以下の分野に分かれて説明されています。
・英文法の勉強法
・英単語の勉強法
・英語長文の勉強法
・リスニングの勉強法
・英作文の勉強方
どの分野での勉強法においても、一貫して主張されているのが「言語反射神経」と鍛えるという主張です。
「言語反射神経」というのは安河内さんが作った造語らしいのですが、これは授業や机で勉強した内容を、使える英語力として転換したものです。
英語の理論や記憶を言語反射神経に転換するのに必要なプロセスを本書では自動化と呼んでおり、自動化するにあたり最も有効な手段が「音読」であると説明されています。
また「音読」は「読む」「聴く」「話す」「書く」すべての分野で重要だと主張しています。
他にも英語を勉強する上で有効なテクニックや考え方が書かれています。詳しくは本書を買って確認しましょう。
本書は漫画だからかもしれないのですが、読後の満足感が半端なかったです。なんだか読むだけで十分みたいな(笑 でも、しばらく英語の勉強から離れていた私にとって英語学習の再スタートを切るきっかけとして十分役に立ちました。
英語をマスターしたい皆さんにもお勧めですよ!