ホリエモンこと堀江貴文さんの新著です。
本のタイトルに書いてあるように、ホリエモンの本音がこれでもかっ!というくらい書かれていて、読んでいて痛快でした。新書を買うのも読むのも本当に久しぶりだったのですが、1,2時間で完読することができました。
すべての人間がホリエモンのように本音で生きている世界があったら、どんな感じになるんだろうって考えてみました。私はやっぱり典型的な日本人だから、それはそれで殺伐とした世界になっちゃうんじゃないかなーって思いました。ホリエモンのように本当に自分の感情に素直に本音で生きていける人が存在するのは、全人口の5%くらいの割合がちょうどいいのでは、なんて思いましたね。
ちまたにあふれるビジネス書には、「空気を読むな」とか「自分の感情に素直になれ」とか、この本のように「本音で生きろ」とか、そういうことが嫌というほど書いてあって、「そんなことを言われても、できないのが人情なんだよねぇ~」といつも思ってきました。
しかし、この本に書かれている
「言い訳をやめる」
「バランスをとるな!」
「プライドをすてる」
「すべてを最適化せよ」
などのメッセージには、ただの精神論じゃない具体的な行動方法が書かれていて、とてもスッキリ理解することができました。
私は今の生き方にはなんとなく不満はあるけど、その不満の正体が漠然として分からない気持ち悪さがありました。これまでの人生では、どこと無く空気を読んだり、他人の顔をうかがったり、世間体を気にしたり、本当の自分を素直に表現できない窮屈さがあったように思います。この本を読んで、正体不明の不満の実態はこういった気持ち悪さが原因なのかなと行き当たりました。
さきほど、ホリエモンのように本音で生きていける人は全体の5%でいい。なんて書きましたが、この本を読んだあと、なんとなく自分もその5%になったらいいなと思ってしまいました。それはきっと、この本の中で一貫して書かれている、
「後悔をしない生き方」
に共感を覚えたからだと思います。一度きりの人生、やりたい事をやったほうがいい。当たり前に思えることだけど、全然できてないじゃん、って気づきました。
ホリエモンの事が好きな人も嫌いな人もたくさんいるはずですが、とにかく「本音で生きる」という言葉に何か感じるものがある人にとっては、とてもお勧めしたい内容です。