書評

健康管理は日々の習慣から!できる社員の健康管理術 ―産業医が教える、生産性を高める暮らし方・働き方

ビジネスの場において仕事の生産性を高めることは極めて重要なことです。生産性を決定する要素は多数ありますが、本書では日々の健康管理の重要性を焦点にあてています。

生産性を下げる習慣として次の4つを挙げています

1.睡眠習慣
2.飲酒習慣
3.運動習慣
4.食習慣

それぞれの習慣の悪い点について、詳しい解説が書かれています。

1.睡眠習慣
睡眠とは起きているときの「負債」と寝ているときの「返済」の繰り返しです。また午後10時から午前2時の間をコア・タイムといいこの時間帯に最も効率のいい睡眠がとれるそうです。仕事をバリバリがんばっているビジネスマンにとって、この時間帯に睡眠をとるのは難しいのではないかと思います。また、日本人は全般的に睡眠不足だと書かれています。だからといって休日の寝だめも効果がないようです。本書では望ましい睡眠のとり方として、コアタイムの時間帯の睡眠を推奨しています。要するに早く寝ろってことですね。

2.飲酒習慣
睡眠習慣の項目にも関連するのですが、飲酒は睡眠の質を低下させると書かれています。これについては私も経験があります。早起きして早朝にウォーキングを習慣をつけようと思いそのためには早く寝る必要がある。と、いうことでてっとり早く夕食後にしこたま酒を飲んで、酔っぱらったまま寝るということをよくやってました。結果的に、早い時間に起床できるようになったのですが、やはり日中は眠かったような気がします。今ではお酒の力を借りなくても、午前5時までには起床できるようになりました。また、ほかにもアルコールの悪影響について書かれています。

・睡眠の質を低下させる
・疲労回復を妨げる
・翌日の気分をうつ的にする
・脱水を起こす
・低血糖を起こす

などです。

3.運動習慣
筆者の「習慣的に運動をしていますか」というアンケート結果によると、9割近くの人が運動をしていないという結果になったそうです。しかし、最近のマラソンブームでわかるように、運動をしている人は日常的に運動をしています。私自身もフルマラソンの完走経験者なので、日々のジョギングを習慣的に行っています。要するに運動する人としない人が2極化しているということです。筆者は運動習慣を身に着けるために簡単にすることのできる、ウォーキングやジッギングを推奨しています。またプールを使用できる人には水泳も勧めてします。

4.食習慣
不適切な食習慣として朝食抜きと遅い夕食を挙げています。また血糖値についても書かれています。GI(グリセミック・インデックス)と呼ばれる指標がありこれは食品による血糖値の変動具合を示したものです。一般的にはGI値の低い食品が血糖値を安定させるのに有効だそうです。

これら4つの習慣について共通することですが、悪い習慣を止め、健康にとってよい習慣に置き換えることは大変です。今日明日は変える事ができても、結局続かず三日坊主ということもあります。

本書では、

「新しい習慣を身につける時に挫折はつきものだ」

と書かれています。
人が行動を変えることを行動変容といいますが、新しい行動を習慣にするためには最低6か月の時間が必要とのことです。それまでの間、挫折とやり直しを繰り返すことになります。

重要な事は、何のために健康にとってよい習慣を取り入れるのか? ということを意識することだと思います。本書では仕事での生産性を向上させるため、ということになっていますが、仕事を含め日々の生活を豊かに送るためのテクニックと言い換えることができるでしょう。仕事のみならず日々の私生活を充実させたいビジネスパーソンにおすすめの一冊ですよ。

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目標必達のために鬼努力を惜しまない個人事業主。フリーライターとWeb制作のお仕事をしています。立命館大学中退。放送大学教養学部の全科履修生。中小企業診断士とFP1級を目指してハードに勉強中。

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